ボサジャズフルート道

ボサノヴァ好きでフルート始めて十数年だけど、ジャズに関しては超初心者の私がジャズスクールへ行き始め、ただいまジャズ勉強中。

The Shadow of Your Smile

 


「いそしぎ(The Shadow of Your Smile)」はバラードでやろう、とM先生に言われ、吹いてみると、これが相当吹きにくくって。。。。
「譜面通りに吹かなくてもいいんだよ」。そりゃそうか。ついでに、アドリブとかも参考にしたいと思って検索してたら、デイブ・ヴァレンティンのがありました。

デイブ・ヴァレンティンの名前はもちろん知ってたけど、改めて自分が演奏するとなって聴いてみると、ほんと偉大さというか良さというかが分かる。
 


Dave Valentin - The Shadow Of Your Smile

 

音楽のジャンルに「チルアウトミュージック」というのがある。

・chill out=(英)落ち着く
・クラブミュージックで比較的テンポのゆっくりした曲の総称(出典:コトバンク)。
・ダンスフロアにいる客たちに、ダンスで火照った体を休め、落ち着かせる機会を与えるためラウンジの端に設えた落ち着いた(Chill)部屋で流れる音楽(出典:Wikipedia)。

   聴くだけで心が落ち着く。そんな音楽って確かにある。クラブミュージックについてはほぼ全く知らないけど、ボサジャズフルート道邁進中の私にとっての「チルアウトミュージック」が、まさにこれ(↑)。

ハードバップとボサノヴァ

『Cool Struttin'』の楽譜をネットで探していたら、この曲がジャズの中でも「ハードバップ」であることが分かった。
うん? ハードバップ? 「ビバップ」ってのは聞いたことあったけどそれと何が違うの? 
ってことで調べてみた。

★「ビバップ(be bup)」は1940年代に起こったジャズの一形態。スウィング・ジャズ終焉後に生まれ、モダン・ジャズの起源はビバップにあるとされる。マンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、あるいは本来の即興演奏が好きなジャズの演奏家たちが、ライヴハウスや演奏主体の飲食店の閉店後に、ジャム・セッションをしていて、そこから発展し生まれた。

★「ハードバップ(hard bup」はニューヨークなどアメリカの東海岸で1950年代に始まり、1960年代頃までに続いたジャズの一形態。1940年代に隆盛を極めていた「ビバップ」は、激化したアドリブ演奏でより難解な音楽と化していた。1955年のチャーリー・パーカーの死もあり、一般大衆ファンは徐々に「ビバップ」から離れていった。そんななかで「ハードバップは、よりメロディアスで聴きやすく、一般大衆から愛好家まで、多くのファンから支持を集め、1960年代半ばまでのジャズ黄金期を支えた。(出典 Wikipedia)。

確かに『Cool struttin’ 』は、音数は少ないけどクールでかっこいいメロディー。ちなみに『Cool struttin’ 』は1958年に発表された楽曲なんだけど、この年はボサノヴァの第1号の曲『Chega de saudade(シェガ ジ サウダージ)』が生まれた年。

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1958年、この曲からボサノヴァが始まったとされる。ジョアン・ジルベルト『シェガ ジ サウダージ


奇しくも同じ年に、ブラジルでも、それまでの複雑でアドリブ中心のショーロからメロディアスなサンバカンサォン、そしてよりクール、シンプルなボサノヴァへと発展していったのは興味深いな。

Cool struttin’

 「ブルースも何か1曲やりたいね」とM先生。「☆※△◇、△〇§◎、シージャムブルースは知ってる?」。あ、はい、Cジャムブルースだけは

題名は聞いたことあります、とジャズ超初心者の私。「へえー、フルート、あれだけ吹けるのにジャズの曲は知らないんだ」とM先生は不思議そう。ここの先生はほめ上手で、私のフルートのこと、音がいいとかほめてくれる。嬉しいけど、ジャズはもちろん、理論も何も知らないし、ほめるとしたらそこしかないよねぇ。
結局「クールストラッチにしよう。黒本にも入ってるから」ってことになった。ジャズ超初心者の私。家に帰って検索すると、そのクールスラッチが『Cool struttin’』だということが分かった。

 

★『Cool struttin’』は、アメリカ合衆国ペンシルバニア州出身のジャズピアニスト、ソニー・クラークの1958年のアルバムのタイトルおよび収録曲名で、struttin’はstruttingの略で、strut=もったいぶって歩くというような意味)(出典:Wikipedia、Webrio)。

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ソニー・クラーク『COOL STRUTTIN'』のアルバムジャケット。

★日本のジャズ喫茶史上最も多くプレイされたとされるアルバムの一つで、モダンジャスの典型的なスタイルとして印象的。このアルバムはジャズ入門者に最適なだけでなく、聴き込めば聴き込むほど多くを語る。しかし、意外にも発売当時アメリカではジャズ誌で酷評され全く人気がなかったため、オリジナルのブルーノート・アナログ盤はファーストプレス枚数が少なく現在では貴重盤扱いで取引されている(出典:HMV&Book)。

 

 ふーん。メロディーも、確かにもったいぶって歩くような雰囲気だな。さっそく黒本黒本、と。えー!? 黒本には入ってないじゃない。譜面探さなきゃ。。

Autumn Leaves

 アンサンブルレッスン初日。『枯葉』は、「ジャズをやるなら基本中の基本の1曲」とM先生。で、次回のアンサンブルレッスンでやることになった。
「オレもジャズギターのK先生に最初に渡された楽譜が『枯葉』やった」と相方R。
曲は聴いたことあるけど、どんなバックグラウンドの曲なんだろう。ジャズ超初心者の私。調べてみた。
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★『枯葉』(フランス語:Les Feullis mortes)はシャンソンの代表的な楽曲の一つ。原詩の内容は、若いころお互い愛し合った恋人同士が別れざるを得ず、それぞれの人生を過ごした後に再会した時には北風に吹かれて舞う風のようだった。そして、海岸の砂浜を歩く二人の足跡を波が静かに消し去っていくというもの(出典:Wikipedia)。

★1946年制作の映画『Les portes de la nuit』(夜の門)の挿入歌として作られたのが最初で、劇中でイブ・モンタンらが歌い、のちにジュリエット・グレコエディット・ピアフらがカヴァーして大ヒットしました。この曲が1950年頃アメリカに持ち込まれ(英語:Autumun leaves)、1956年に映画『Autumun leaves』が制作され、その主題歌として使われたのがナット・キング・コールが歌うこの「枯葉」だった(出典:サライ小学館)。

 

 ふーん。さっそくフルートで吹いてみる。黒本に載っているバージョンはフラット2つのGm
テーマは初見でも難なく吹けた。やっぱ名曲。いい曲だよね。
テーマの後にI先生に渡されたアドリブ譜へ。次は来週だから1枚だけでもいいよと言われてたけど、内心、来週両方サラッと吹けたらかっこいいよねと思ってた。
いやいや、それが最初の1枚すらなかなかつっかえず吹き切るのは大変だった。2枚目なんてとんでもない。でもさすがジャズのアドリブ譜。いきなり8分音符の三連やら16分音符が続いて、そうかと思うと休符があったり。いかにもジャズって感じのフレーズ。できたらいいいよね。
でも、ジャズフルート初心者の私。なかなか先は長そう…。